クラスメソッドヨーロッパがウィンドサーフィンの小嶺恵美選手へスポンサーしました
クラスメソッドのドイツオフィスでは、つい最近より社員が任意の個人や組織の活動を支援することのできる、ソーシャルコントリビューションプログラム が導入されました。
この先駆けとして、Marissa から映像ディレクターのBoris Seewald、そして私からウィンドサーフィンの小嶺恵美選手にスポンサーを行いました。
*ソーシャルコントリビューションプログラムについては、プレスリリースより。
今回このブログでは小嶺選手へのスポンサーシップについてレポートします。
小嶺恵美選手について
小嶺選手は、2006年の大学入学とともに体育会でウィンドサーフィンを始めました。その魅力にどっぷりハマり、学生時代には様々な大会で優勝して、卒業後には国体3連覇を果たしました。
オリンピック出場を目指して選手活動を始め、2013年、25歳の時に初めて日本を代表するナショナルチームに選出されました。
他にも2014年にはアジア選手権優勝、2015年江ノ島オリンピックウィーク銅メダル...など日本人トップの成績を記録してきましたが、オリンピック日本代表選考で最終的に2位となり、2016年リオ五輪のたった1人の枠からはずれて出場は叶いませんでした。
その後も2020年東京五輪を目指し、様々な大会での優勝や好成績を収めてきました。
彼女の言葉を引用します。
私にはウィンドサーフィンを通して伝えたい事があります
- 沢山の諦めている大人に「何歳からでも遅くない」と伝えたい - こどもたちに「楽しい!だけを極めていい」と伝えたい - 誰もが「誰かと比べず自分らしく自分のために」生きてほしい
そして“努力”は決して裏切らないと信じて欲しい 私の生き方を通して一人でも多くの人にそんなことが伝わってくれたらいいなと思います
まずウィンドサーフィンって?
その名の通り、大きな帆のようなセイルに風を受けてサーフィンするようなスポーツです。ビーチに行けば見かけることも多く、実は1984年から正式なオリンピック種目なのですが、まだまだ知られていない競技かもしれません。こちらのページでも簡単に紹介しています。
私も体験させてもらったことがあるんですが、バランスを取るのが難しく、最初の数時間はまともに立つのも一苦労でぼっちゃんぼっちゃん海に落ちました。しかし安定してくると、風を受けてセイルの向きを少し調整するだけで一気に加速して、広く大きな海上で波に乗るのがとにかく爽快で楽しかったです!
雑学
ウィンドサーフィンは、風を受けて進むので、風の向きに対して進める角度が決まっています。ざっくりと次の図のような感じです。風向きに依存するため、自分の目的地へたどり着くには、方向によってはジグザグに進まなければいけません。
レースではもちろんスタート地点とゴール地点が決まっていて、広い海上の中でも風の吹いている方向や強さが異なるので、選手たちは波を見極めて実際に進む道を決めます。大会によりますが、このように折り返し地点が設けられて往復する場合もあり、例えば図の矢印のように風の吹き方が違ったり、黄色線のように選手たちがそれぞれジグザグにコースを走ることができるというわけです。もちろん風があまり吹いていないこともあり、その時にはブランコをこぐのと同じように自分で漕ぐ必要があります。そういう場面でも強い筋肉や体力が必要になります。
小嶺選手へのスポンサー
そんな、明るく愉快で、いつでも前向きにストイックにウィンドサーフィンに向き合う小嶺選手(通称みねこ)から元気をもらい、「みねこを支援しながら、みねこを見て励まされる人たちを増やしたい」という想いで彼女の友人が2016年に小嶺選手のサポートチーム TeamMineko を立ち上げました。
私はこの発起人を通じて立ち上げ当初から TeamMineko に携わっており、今回小嶺選手へスポンサーするきっかけになりました。このチームではウェブサイトやSNSを開設して小嶺選手の日常やメッセージがより多くの人に届くよう発信しているほか、ウィンドサーフィンという競技自体の知名度が上がるよう紹介制でのウィンドサーフィン体験会やLINEスタンプ制作 (ウィンドサーフィン好きのくま)も行ってきました。
また TeamMineko は小嶺選手に最も近いファンとして、一番そばで彼女を支えてきました。
小嶺選手が送ってくれるのは、華やかな遠征先のビーチ、青い空&白い雲の壮大なトレーニング風景などの様子だけでなく、アスリートを感じさせる厳しいトレーニングや食事など、日々のことを共有してもらいます。
ウィンドサーフィンにおける選手活動では、大会へ出場するための遠征費(旅費)、トレーニングのジムやコーチにかかる費用、そしてウィンドサーフィンで使用するセイル、ボード、ウェットスーツ、ほか細々とした道具の費用がかかります。今回のクラスメソッド ヨーロッパによるスポンサー支援は、小嶺選手のセイルを購入する費用に充てられます。
小嶺選手のこれから
この4年間東京オリンピック出場を目指して活動してきた小嶺選手ですが、先日2月末にオーストラリアのソレントで行われた大会がオリンピック最終選考となり、結果は日本人2位、セーリングRS:X級女子代表として最終的に東京五輪への切符を手にしたのは須長由季選手となりました。
今後のことは、またブログやFacebookページから近況報告されるかと思いますが、まずは今秋の鹿児島国体に出場予定ですので、引き続き小嶺選手の活動を応援していきます!